なぜモンテッソーリを選ぶのか?

親に「子どもに何を望むか?」と尋ねれば、ほとんどの人が「幸せであってほしい」と答えるでしょう。しかし、「幸せ」とは何でしょうか? 成功でしょうか? お金でしょうか? それとも単なる感情でしょうか。ここで、「幸せ」をもっと正確に定義してみましょう。


幸せとは、自分の可能性に向かって自由に行動できることと、それを実現するために十分に自己管理できることの組み合わせです。モンテッソーリ教育が目指すのは、子どもたちが満足した「幸せ」な人生を送れるように、それぞれの可能性を引き出してあげることなのです。
では、どうすればそこに到達できるのでしょうか?

 

 

“生きるための補助 “としてのモンテッソーリ教育

世界中で、人々は皆、教育について同じような問いを投げかけています。学校は子どもたちに将来自立した生活を送るための準備をさせてくれるのだろうか?

イタリア初の女性医学者であり、20世紀を代表する教育者であるマリア・モンテッソーリ博士は、子どもたちを観察し、新しい教育スタイルを開発する際に、同じ問いを投げかけました。彼女は、子どもの発達に基づき、身体的、感情的、社会的、知的なすべての領域で、子どもの最適な発達が展開できるような方法を提案しました。

モンテッソーリ教育法は、3歳や4歳の子どもの可能性だけでなく、人間としての長期的な可能性を引き出すために、子どもを丸ごと教育することを目的としています。

モンテッソーリの環境では、内容の暗記や集団の基準を達成することが目的ではなく、どのように学ぶか、どのように自分を構築するかという、生涯にわたって使えるスキルを子どもに学ばせることが目的です。

私たちの目標は、教師が質問を投げかけ、それに答えるのではなく、子どもたちが自分で調べ、答えを探せるように、世界に対する好奇心を育むことです。

子どもたちが何に興味をもっても、それが上手でなかったとしても、やりたいことを追求するためのスペースとサポートが提供されます。

A 3 year old child threading a needle to prepare for sewing.

 

三位一体 子ども、大人の準備、そして環境の準備

この三つをどのようにして実現するのでしょうか?
モンテッソーリ教育は、何十年、さらには何世紀にもわたって子どもたちを観察し、実際の人間や子どもの発達に基づいて行われています。モンテッソーリの教室には、もちろん生徒(子ども)と先生(ガイド=準備された大人)がいますが、それに加えて、準備された環境という三位一体の要素が加わっています。

準備された環境とは、実践生活、感覚、言語、数学のカテゴリーに整理された教室空間。それだけでなく、子どもが自己構築をしていく課程で助けとなるために慎重に選ばれた教材のあり方です。

教材は、子どもの欲求を満たすように科学的にデザインされ、具体的な体験や概念に焦点を当て、子どもの将来に役立つように作られています。手指のコントロールとコーディネーション、繰り返し行う能力、集中力、そして個々の興味・関心の発達を促す効果があります。

A five year old child practices subtraction with numbers in the thousands.

 

子どもと一人ひとりの道を尊重する

子どもの可能性を引き出すには、どうすればよいのでしょうか?
それは、尊敬と信頼から始まります。

私たちは、子どもたちの内なる教師、つまり、子どもたち自身を尊敬し、大切にしています。

繊細な造りの箱や小さな算数教材、大きな地図、ガラスのピッチャーなど、丁寧に扱わないと壊れやすい教材も、子どもたちが安全に扱う方法を知っていると信頼して使わせます。

モンテッソーリの環境では、成績やテストなど特定の基準はありません。その代わりに、ガイドが子どもたち一人ひとりを観察し、彼らの興味と発達をサポートするための計画を立てます。

モンテッソーリのクラスでは、子どもは一人ひとりがユニークであり、それぞれがコミュニティにもたらす素敵な力を持っています。

A child practices writing cursive letters on a chalkboard.

 

3歳から6歳のモンテッソーリの教室では、次のような光景を目にすることがあります。

  • 3歳児が重いピッチャーを運んで、自分の必要な分をピッチャーから容器に注いだ後、さらに次の人のためにピッチャーを満タンにする。
  • 5歳児が友達と一緒に黙々と共同作品を完成させる。
  • 美しい金色のビーズを使って、何千もの足し算や引き算をする4歳児。
  • 年上の子が年下の子に教材の使い方を教えている様子。
  • こぼしてしまったものを、大人の手を借りずにきれいにすることができるようになった年少の子ども。
  • ガイドが一人の子どもと一緒に南米の写真を見ていると、興味を持った子どもが数人加わり、小グループになる。
  • 話しかけたい相手がいるときに、その作業に突然割り込むのではなく、友達の肩に手を置き話しかける子ども。

 

A four year old child helping another child tie their apron.

 

強いていうならば、「自信とやる気、そして好奇心旺盛な子どもたちを見ることができる」それがモンテッソーリを選ぶ理由です。

Here are some resources for learning more about Montessori:



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